職業能力開発大学校及び職業能力開発短期大学校における安全衛生に関する訓練は、正しい作業の習得、生産設備・器工具等の操作の熟達、安全な作業環境の確保、安全行動の習慣化等、自らの安全を確実に確保できるようにすることを中心に行われてきました。 しかしながら、様々な事故や災害を背景とした安全に関する社会の意識の変化、技術の進展、それらに対応すべく整備される基準、規格、制度等、そしてそれに沿って行われる企業の安全活動にも変化が求められています。これからの実践技術者は、「自らの安全を確保する」ことは当然のこととして、組織活動として「管理する生産工程の安全を確保する」ことが必要になり、さらには「自ら生産する製品・サービスの利用者の安全を確保する」ことへの対応が求められることになります。 本書は、上記を踏まえ、以下の3項目を基本として、実践技術者が労働災害を未然に防ぐための本質的安全確保の行動を習慣化できるよう編纂いたしました。
労働安全衛生に関する訓練の他、新入社員研修、日常的な安全衛生活動にご活用いただける1冊です。
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